KM邸 ―光のブリッジがある家―

●設計事例の所在地: 
佐賀県武雄市
●面積(坪): 
98
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

光のブリッジがあるリビング。 2層吹抜きに垂木の勾配天井が架かる。ブリッジにはLED照明が組み込まれ光のオブジェとなる。南の「南庭」と北の「露地の庭」に大きく開く明るい空間である。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

診療所を併設するため、機能的に複雑な要望を満足し、かつ魅力的な住宅を希望。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

依頼主は当初信頼する友人のインテリアデザイナーに設計を依頼したが、インテリアデザイナーは計画内容を見て、経歴と経験豊富な弊社を強く推薦してくれた。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

長さ80mの敷地を有効に使い、複雑な機能的要望を満たすため、多くのケーススタディを造って計画の整理をした。最終的には住宅と診療所の2つのL字形を組み合わせ、内部と外部の調和と統合により豊かな空間を造ることを目指した。住宅には、「南庭」、「玄関の前庭」、「露地の庭」、「屋上の庭」がある。

依頼者の声: 

快適ですと喜んでいただいています。

その他の画像: 

光のブリッジ
床は階段段板と同じ透明FRPハニカム板である。底板も乳白板で内部のLED照明により上下に光るオブジェのようなブリッジである

リビングの階段 
鉄筋でささらを組み、透明FRPハニカム板を段板にして透明感のある軽やかな階段を造った。ちょっと工夫をして踊り場も支柱無とした。

ガラスの掛け軸に変身する茶室
茶室の床の間と床脇は柿渋を貼ったパネルと障子で構成されている。
これらはけんどん式ですべて取り外せる。取り外すとガラススクリーンとなり、庭を借景するガラスの掛け軸が現れる。ガラスの違い棚は筆返しをつけた鉄筋で支えている。

2階廊下と寝室
2階天井は木造の特徴を生かし、垂木の勾配天井でV字の束が空間にアクセントを与え
ている。

ラウンジ
玄関横に接客用のラウンジを設けた。ビジネスユースが想定されるので、ガラスのコーナーなどディテールを極力消した納まりを随所に用いて木造的でないシャープな空間とした。

屋上の庭に面する浴室
浴室の建具はすべて収納でき、開け放つと屋上の庭に向かう露天風呂となる。

ガラスのトイレ
露地の庭に面するトイレは全面ガラス張り。プライバシ-は守られ、北向きなのでブラインドを下ろさず使える。

路地の庭
玄関横から茶室に向かう露地である。

南の庭
住宅のLDが面する。

公園に面する南外観
左は診療所のブロック。

設計者

ユーザー 加藤隆久都市建築事務所 野室 丈明 の写真
オフライン
Last seen: 7年 6ヶ月 前
登録日: 2017-02-10 17:30